僕とスポーツ選手

僕個人のスポーツ選手との思い出を記します。

僕と赤星憲広(2)

その日は突然やって来ました。

 

2009年  12月9日  阪神タイガース  赤星  電撃引退

 

僕、その時TSUTAYAにいたんです。

何を借りようとしてたかとか全く覚えてないんですけど、CD見ていた時に

友達からほぼ同時にメールが5、6通。

2つ折り携帯を開くと、ロック画面の通知に

 

「おい、赤星引退だって。」

 

全員同じ内容で来て。

僕が赤星選手を好きなことを地元の友達はよく知っていたものですから連絡して来たんだと思います。

サンドウィッチマンじゃないですけど、

 

「ちょっと何言ってるかわかんない。」

 

そんな心境でした。

本当に何言ってるのかわからなかったんです。

 

いや、だって最近キャッチボール再開したって記事出てたじゃん。

来年は頭からいけるって記事出てたじゃん。

その記事見て安心したもん。

慌てて携帯にログインしたら、ホーム画面にYahoo!のニュースが流れて来て

1番最初でした。

 

阪神タイガース  赤星 電撃引退!!

 

もうそれからはよく覚えてません。

17時だったかな?

引退会見するとか発表が出ていたのですが、全く見ようとも思えず…

見たらもう二度と赤星選手を見ることが出来なくなる気がしたんでしょうね。

とにかく、その事実を受け入れることが出来なかったんです。

 

いきなり、個人的なことに話を逸らしますが

僕、その時ニートやってたんです。

 

やりたいことがあり高校卒業して、専門学校に通っていたのですが

その学校が大人の事情で廃校になりまして…

泣く泣く実家に帰っていたんです。

それが、2009年の春でした。

いや、もちろんそこからもう一度頑張って夢を目指すってことも出来ました。

ただ、当時の僕は不貞腐れて、何をするにもやる気が出なくて…

 

バイトして、友達と飲み行って、

家に帰って1人でいると死にたくなるほどつまらなくて。

「生きるって退屈だな…」と。

 

だからって別に死のうとか思っていたわけではないですよ?

ただ、カッコつけとかではなく結構本気でそんなこと思ってる「子供」でした。

 

でも、

それでも赤星選手の試合結果だけは見ていたんです。

ずっとそれをして生きていたから。

 

歯を磨く。

ご飯を食べる。

寝る。

赤星選手の試合結果確認。

 

僕にとっては全部同じようなことでした。

それを9年間続けてたんです。

それが急に終わったんです。

 

当時、赤星選手33歳。

まだまだ、プロ野球選手として第一線で活躍出来る年齢です。

同い年の広島カープ新井貴浩選手が今年41歳で引退です。

引退の理由はダイビングキャッチを試みた際に脊椎を傷めたことが原因でした。

まぁあと5年は確実に見られるだろうと思っていた僕は

引退なんて全く覚悟をしていなかったものですから、

後ろから脳天を思いっきり殴られたような衝撃でした。

 

大袈裟に聞こえるかと思いますが、

当時、目的もなくダラダラと生きていた僕にとって、

赤星選手は数少ない「生きる目的」でした。

本当にそれくらい追っかけていたんです。

 

そして、それを失った僕は更にニートを深めることになりました。

 

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